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【2022年 新作】ジャガールクルトが葛飾北斎にオマージュを捧げる「レベルソ・トリビュート・エナメル」を披露

ジャガー・ルクルトは、葛飾北斎の作品「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」を描いた「レベルソ・トリビュート・エナメル」の新モデルを披露した。日本を代表する画家の残した作品をグラン・フー・エナメルで再現した本作は、10本のみ製作される限定モデルで、初めは日本でのみ発売される。また、新宿伊勢丹で本作の先行発売を行うイベントが開催される予定だ。

北斎が残した偉大な作品を讃える

特徴的な長方形のケースを持つジャガー・ルクルトのレベルソは、エナメルを用いた細密画やエングレービングなど、伝統的な芸術的技法のキャンバスとしても最適な時計のひとつだった。今回同ブランドは、アジア芸術に捧げるオマージュの最新作として、19世紀を生きた日本を代表する画家である葛飾北斎の作品に敬意を表し、「レベルソ・トリビュート・エナメル-葛飾北斎『木曽路ノ奥阿弥 陀ヶ瀧』」を発表した。

ジャガー・ルクルトが葛飾北斎の作品をテーマにしたのは今作が初めてではなく、これまでにも著名な「神奈川沖浪裏」と「下野黒髪山きりふりの滝」が描かれた。3作品目となる本作のケースバックには、北斎が1833から34年に制作した、8枚組の木版画「諸国瀧廻り」の中の最も有名な作品「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」が手作業によって描かれている。

19世紀、葛飾北斎は革新的な主題、色、構図を用いて、木版画の古い慣習を大衆的で社会的地位の “低い”芸術から高い芸術様式へと押し上げたほんの一握りの日本の芸術家のひとりだ。

オリジナルの約10分の1のサイズよりも小さい、わずか3平方センチメートルの面に忠実に再現するため、ジャガー・ルクルトの熟練の職人たち は、構図のあらゆるディテールを縮小化して完璧に模倣するだけでなく、エナメル加工とは全く異なる特殊効果である、木版画技法による錯覚を作り出す必要があった。

これを実現するために、エナメル職人は北斎の作品の特徴である鮮やかなブルーとイエローを再現しつつ、紙に刷ったオリジナル作品に見られる微妙なニュアンスと徐々に変化する色の独特な“ぼかし効果”を再現するという、特殊な技巧を開発した。800°Cで焼成を12~15回繰り返す作業など、何週間にもわたる作業であり、非常に多くの段階で構成される工程である。

また、本作の文字盤にも注目だ。ファセット加工が施された植字インデックスとドーフィン針を配した文字盤のシンプルさが、装飾の美しさを最大限に引き立てている。ケース裏面の細密画を引き立てるこの文字盤は、ギョーシェ彫りの菱形パターンで装飾されており、このパターンのテクスチャーを濃いグリーンの半透明なグラン・フー・エナメルが覆っている。

文字盤に施された菱形パターンは60本の線で構成されており、この線を1本彫るためには、慎重に計算された角度で文字盤のプレートを持ち、旋盤で3回加工する必要があり、この加工は全部で600回行う。旋盤で加工する際には、線をすっきり刻み込み、パターンが完璧に対称となるよう、プレートを同じ 角度で正確に保持する必要があります。この工程だけでも、約4時間を要する高い集中力が求められる作業である。

その後、半透明なエナメルを少なくとも6層重ねる。各エナメル層を焼成する必要があり、ここだけでも1週間以上を要するという。エナメル加工完了後、最後の難関である無傷でのインデックスの取付け(エナメルの手つかずの表面に小さな穴をあける)と、レールウェイミニッツトラックの転写が行われる。

本作はわずか10本のみが製作される。最初は日本でのみ販売される予定となっている。

新宿伊勢丹で先行発売イベントを開催

新宿伊勢丹では、2022年7月6日(水)から7月12日(火)の期間中、本作の先行発売を行うイベントを開催する。

ジャガー・ルクルトが誇る複雑機構を搭載するコンプリケーションや宝飾ウォッチも含め、レベルソのアーカイブも展示される。また会期中は日本で唯一の手彫りエングレーバーと、ジャガー・ルクルト専任のウォッチ・メーカーにおける「ウォッチディスカバリー」(ムーブメントの分解・組み立て)の実演を実施する。

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